蒋先生の思い出 B

 

蒋風之氏生誕95周年記念の「中国音楽」

「中国音楽」は中国の民族音楽界では一番権威的な雑誌です。2003年3期の表紙の裏に、蒋風之の誕生95周年記念で下の写真が載っています。
吉林大学芸術学院副院長である金教授の資料提供です。
(右肩の印鑑は大学の「蔵書印」です。)


この「中国音楽」に掲載の写真は、私のレッスンの時に蒋風之先生が師範レッスンとして器楽部の二胡学生たちに見学させている写真です。
蒋先生の前で演奏しているのは18歳の私です。その時の蒋先生の弟子は私だけですが、時々学校の学生のために公開レッスンや師範レッスンなどを私のレッスンの時間でやりました。

音楽大学の専攻レッスン時間は一回に1時間30分です。先生はいつもレッスンの時間を延ばして2時間以上やってくれました。
先生を迎える学校の車はいつもレッスンの間にずっと外で待っていました。でも、いつも私のレッスンが終わってから、先生は「私はバスで帰ります、劉鋒を家まで送って行くから、あなたは帰ってください」と運転手に言って困らせていました。かなりわかままな先生でした。

自宅までバスで帰る途中、先生は南地方のなまりがある言葉(先生は江蘇省出身)で私にまた音楽に関して優しい話をしたり、私のほかの授業のことや生活に関して細かいことまで聞かせてくれました。
聞いた後に必ずこうしなければいけない、こうしちゃとだめなど指示してくれました。

私としてとても誇りになる写真でありますし、とても懐かしいです。
私はこの写真を持っていませんでしたので、これを見たときには本当にびっくりしました。