今まで中国のいろいろなところに行きました。その旅の中で見つけた私の好きな「鞋の中敷き」をご紹介します。
今、中国の若い人たちには、白いスニーカーが流行しているようです。でも、年配の人や地方の人たちは、布製の鞋を履いている姿もよく見かけます。色とりどりの刺繍が華やかな鞋も多いです。そのような布鞋の中に敷く中敷きを見かけるとつい買ってしまいます。
今、手元にあるものを並べてみました。
鞋の中敷きのコレクション
集めるきっかけになったのが、雲南省の大理で買った鞋と中敷きです。大理は、少数民族の白族が多く暮らす地です。白族の民族衣装は、白色の地にピンクや赤色で、花や蝶を刺繍したものが多く、鞋も刺繍で華やかにデザインされています。
雲南省の大理で購入 白族の鞋と中敷き
布の鞋も、すてきなものが多くて買いたくなるのですが、荷物がかさばるため、この頃は、鞋を買うのを我慢して、中敷きにしぼっています。
少数民族の女性たちは、刺繍などの手仕事が得意な人たちが多いようで、地域によって様々な色使いやデザインの中敷きがあります。
新疆ウイグル自治区の西の端の伊寧の中敷きは、色とデザインはちょっと地味ですが、この地方特産のラベンダーの香りがつけてあります。
新疆ウイグル自治区の伊寧で購入
山西省の平遥は、城壁に囲まれた古い街並が残っています。古い街の中の靴屋さんで買った中敷きの刺繍は、めでたい鳥・金鶏ではないかと思います。
山西省の平遥で購入
新疆ウイグル自治区のウルムチの近くのドライブインの売店で見かけて買ったのは、つる草をイメージした花の模様です。刺繍もていねいで、細かくステッチが入っている優れものです。
新疆ウイグル自治区のウルムチの近くで購入
江蘇省の蘇州の近くには、街中を水路がめぐる水郷があちこちにあります。そんな水郷の町で買った中敷きには「好運来」と刺繍がされています。ほかにも「開花」「富貴」「喜」など縁起のよい文字を刺繍したものもありました。
江蘇省の蘇州の近く・水郷の町で購入
四川省の楽山は、大渡河とa江と青衣江いう3つの大きな川が合流します。昔から洪水に悩まされた地で、川を鎮めるために、合流点に大きな仏様を作りました。これが、有名な楽山の大仏です。
日用品をいっぱいリヤカーに積んで、街角に売りに来ていたおじさんから中敷きを買いました。機械で織った量産品ですが、鞋をぬいだときに見える中敷きの赤が友人たちに好評です。
楽山のリヤカーおじさんから購入。
山西省の大同の近くの古いお寺を観光した時に、お寺の境内で、手作りしたいろいろな小物を売っている女性たちがいました。その時に買った中敷きは、まるで絨毯のように緻密に糸が打ちこんであり、冬に使うと最高です。鳥や花の刺繍も自分たちで考えたデザインのようで、私のお気に入りです。
山西省の大同の近くの町で購入
山西省の大同の近くの町で購入
重慶市から山の方に入った武隆は、世界自然遺産のカルスト地形が素晴らしいところで、想像を超える形の岩を見ることができます。川の流れが美しく、少数民族の土家族が多く暮らすところです。夜に舗道で、いろいろな物を広げて売る人たちがいて、散歩しながら見て歩くととても楽しい。その時に中敷きを見つけ購入しました。
重慶市の武隆で購入
今年の春に雲南省に行った時に見つけたのが、刺繍セットです。街の中で、店番をしながら、また、日向ぼっこをしながら刺繍をする女性たちを、あちこちで見かけました。街の市場でたくさん買って、手芸好きの友人へのおみやげにしました。糸と針と中敷きのクッションがセットになっています。いろいろな図案があり、必要な色の糸がセットになっています。
中敷きの刺繍セット
( 喜の字 ) 雲南省の永仁で購入
中敷きの刺繍セット
( バラ ) 雲南省の永仁で購入
中敷きの刺繍セット
( パンダ ) 雲南省の古永で購入
一針一針クロスステッチでうめて、模様を仕上げます。私が作ったのは、パンダです。そして、バラの花は、まだ作っている途中です。
中敷きは、夏に靴の中に入れるとサラリとして気持ちがいいですし、冬にブーツの中に入れると大変暖かい。買って集める楽しみだけでなく、暮らしの中で重宝しています。
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