11月19日〜25日まで、山東省に行き、孔子の故郷の曲阜→道教の聖地の泰山→異国情緒
あふれる青島を巡りました。
曲阜の孔子廟は、観光客でいっぱいで、若い学生たちが目立ちます。孔子の像は、身長が高く、目も鼻も大きく、歯がちょっと出ている姿でした。私は、もっと学者っぽい姿をイメージしていましたので、孔子廟で見たその姿は意外でした。
曲阜の孔子廟
(魯の哀公が孔子をしのんで住居を改築した孔廟。孔子と子孫の墓所である孔林。
孔子の子孫の私邸と役所である孔府の3つが世界遺産です・U記)
旅のメインは、泰山です。バスとロープウェイで、山頂に向かいましたが、途中、霧で周囲はよく見えませんでした。
山頂のホテルで泊まり、翌朝、目が覚めると、雪が積もっていました。霧がすっかりはれて、雪と氷の山頂からは、東西南北すべてを見渡すことができます。その景色の素晴らしいこと!
泰山・南天門
泰山の天皇頂からの眺望。(東、南、北)
(泰山は山全体と正殿など施設群が世界遺産です。秦の始皇帝がこの山頂で「封禅」という儀式をおこなっています。清(1636-912)の康熙帝まで歴代の皇帝が行っています。U記)
ところが、この雪と氷のために、ロープウェイとバスの運行が止まり、下山できなくなりました。1泊で下山の予定でしたが、運行開始を待つしかなく、そのまま、山頂のホテルに3連泊することになりました。
泰山は、中国でも人気の観光地ですが、山頂にはほとんど人がいなくなりました。厳しい寒さの中、服を何枚も重ね着して出かけ、雪と氷の泰山の山頂を堪能することができました。
泰山の夜明け前と日の出
そんな雪と氷の中、7777段あるといわれる階段を、籠をかついで食材を運んでくるおじさんたちがいます。この人たちのおかげで、山頂のホテルのレストランでは、ごく普通にお食事が出るのが、また、すごいなと思いました。
泰山・南天門に至る階段
3連泊した泰山では、時間つぶしにテレビを見て過ごしました。習近平氏の拉美三国(ラテンアメリカ3か国)訪問のニュースを繰り返し放送していて、同行した民族楽団が、山東省の民歌「沂蒙山」を演奏していました。これが、今回の旅で触れた唯一つの音楽です。
やっと開通したロープウェイとバスを乗り継いで、青島に向かいます。スケジュールが、3日分もずれてしまいましたので、青島の観光が駆け足になってしまいました。けれど、青島は、ビール工場、港、坂道、ポプラの並木、赤い屋根のドイツ風の建物などがあって、ぜひもう一度行って、ゆっくり散策してみたい街です。
青島の旧大和ホテル
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